防音カーテンと2重窓だけで楽器の防音は可能か?

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防音カーテンと2重窓だけでどこまで楽器の防音は可能か?



防音カーテンと二重窓で楽器の防音をする場合、
「外から入ってくる楽器の音を防音する」と言うことはある程度可能です。 

使用する商品にもよりますが、一定の防音をすることができるでしょう。


しかし、
「自分の家から外に出る音を漏らさない」ように防音するとなると、話は別です。

音のレベルについて

一般的な音の大きさについては、
以下の様になります。


40db…囁き、眠っている時の寝息 (dbは「デシベル」という単位です)

50db…エアコンの音、小声

60db…普通の大きさの声、トイレを流す音

70db…大きな声、掃除機の音

80db…大き目の電話の呼び鈴、子供が弾くヴァイオリン

90db…低学年生が弾くピアノ、クラリネット、フルート

100db…ファゴット、ハープ、オーボエ、大人が弾くピアノ

110db…ピアニストが弾くピアノ、アルトサックス、金管楽器

120db…テナーサックス、吹奏楽器

130db…バンドの音、ドラム、パーカッション、ライブハウスの音


上記を見ると、
楽器の中で一番小さい音である
「子供が引くヴァイオリン」でさえ80db(デシベル)の音が出ることになり、
掃除機や大声を上回る大きさであることが解ります。

壁が薄いマンションだと
隣人の電話の声や音が聞こえることがありますので、
楽器の音を防音すると言うのは相当の対策が必要になることが解ります。

音が伝わる仕組みと、二重窓・防音カーテンの効果

音を鳴らした場合、
音は一方に向かって広がるのではなく、四方八方に広がります。

防音カーテンと二重窓は、
いくら強力でも「窓のみの防音」となりますので、天井や床、壁などから漏れる音を防ぐことはできません。


二重窓や防音カーテンをつけると言うことは、
「外に向かう音を遮断する」と言うことになりますが、
マンションやアパートなどの集合住宅の場合、
窓だけを工夫するのでは防音対策にはならないと考えた方が良いでしょう。


本格的に楽器の防音をするなら、
窓の防音をした後に「天井」「床」「壁」などの防音もしておくべきです。

一部を徹底的に防音するのではなく、
バランス良く防音をすることが大切です。

防音カーテンや二重窓だけにこだわるのではなく、
床に防音カーペットを敷くなどの工夫も徐々にしていくと良いでしょう。

防音カーテンの防音と吸音

防音カーテンにも様々な種類がありますが、
中でも「比較的薄くて軽い素材の布でできているもの」の場合、
「防音ができる」と言うものではないことが多いです。

薄い防音カーテンの場合は「吸音」がメインで、一定の大きさの音圧を減らす効果があります。

実は市販されている普通のカーテンでも、
厚みがあるものならある程度の音は防音することが可能で、この場合は高い周波数の音圧を吸音することができます。

これがどういうことかと言うと、
「低い周波数の音には対応できない」と言うことです。

上記のカーテンで記述しましたが、
吸音の場合は「高い周波数の音は軽減できても、低音は難しい」など効果にムラがあります。


「音のコントロールができる」と言う良さもありますが、
これでは「防音」とは言えません。防音は全体的な音の大きさを抑えて初めて「防音」になります。

楽器の場合、高い音も低い音もできる限り防音する努力をしなければなりませんので、
防音カーテンだけでなく他の防音アイテムも利用した、全体的な防音が必要になるのです。

防音カーテンへの誤解

防音カーテンだけでなく、
二重窓やその他防音グッズに対して言えることですが、
「防音グッズには誤解が多い」と言うことも事実です。


「防音カーテンを買ってつけてみたけれど、ぜんぜん効果が無かった」と言う話を聞いたことはありませんか?


これは、カーテンが悪かったのではなく
「窓以外の他の部分から出て行く音(あるいは入ってくる音)」を防ぐことができなかった可能性があります。

音は窓だけでなく、壁や換気口などからも出て(または入って)きますので、
これらの場所にもきちんと防音対策を施さなければ「しっかりした防音」をすることはできないのです。


防音カーテンで思ったような効果が得られなかった場合は、
取り急ぎ「隙間を防音テープで埋める」などの工夫をしてみて下さい。



小さな工夫でも、思いがけない防音効果を得られることも多いです。

部分的な防音に頼り過ぎない

二重窓にしろ
防音カーテンにしろ、
「窓への防音対策」のみではできることに限界があります。


特に、
自宅で鳴らす楽器の音を防音するとなると、
充実した防音機能が必要で、防音カーテンと二重窓だけでは限界があります。

仮に窓から外への音漏れを防ぐことができたとしても、
壁を通りぬけて音が隣の部屋に行ってしまうこともあります。

一箇所に防音対策を施すよりも満遍なく全体に行ったほうが効果的です。



完全な防音を目指すなら、「二重窓や防音カーテンのみに頼らない防音」をしていかなければなりません。

近年はピアノの音すら騒音と認定されてしまうこともありますので、周囲に配慮した防音を心がけたいですね。



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