声楽・ボーカル練習用防音室の注意点

目次

声楽やヴォーカル練習用の防音室をつくる際に気をつけること


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声楽やヴォーカルをやっている人は、
自宅でも思いっきり大声を出して練習したいという人も多いでしょう。

しかし、
日本の住宅事情ではおいそれと大声は出し辛いものがあります。


それゆえ、自宅で歌の練習をするために防音室を設置したいという人も多いでしょう。

ここでは、
声楽、ボーカル用の防音室についてご説明していきます。

まず、気をつけるのは、
「練習用なのか、レコーディング用なのか」をはっきりさせることが大切です。

一般的に歌の練習をするならば、
反響があった方が気持ちよく歌えるので、
練習用の防音室では、音響は反響が強めで良いでしょう。

反対に、
レコーディングに用いる防音室では、余計な音が入らないように反響を無くし、音響は反響が少ない方がよいでしょう。

このように同じ声楽、ヴォーカル用の防音室でも、
練習用とレコーディングでは音響の性質が正反対になります。

メーカーによって同じヴォーカル用でも性質が違うので注意しましょう。

ただし、
オプションの反射材なり吸音材なりがあれば、どちらの性質にもある程度は変更できるかと思います。(小さい防音室では、反響設定までできないことがあります)


防音性能に関しては、
プロの歌手や声楽家でなければ、元の部屋の防音性にもよりますが遮音性能Dr-35程度でも問題ないかと思われます。 もちろん最終的には、プロの防音業者さんに相談しながら遮音性能も決めていくことになります。


広さに関しては、一人用なら0.5畳用でも充分でしょう。

ただし、個人差にもよりますが圧迫感を感じるようであれば、少し広めにとっておいてもいいでしょう。



また、レコーディングをするなら、
せめてマイクを入れるスペースは用意してください。

マイクを中に入れ、機材は外に置いて、
マイク用の配線を通す穴を空けるようにあらかじめ加工してもらうと、面倒がなく後から困ることもありません。

もちろん、
録音機材が全て入る防音スペースを確保できる方が便利ですね。


予算にもよるかもしれませんが、
デュエットなど複数人で同時に使うのか、あるいは伴奏用にピアノも入れたいのか等によって、必要な広さを決めていけばよいと思います。


ピアノも入れるなら、
通常のオーダーメイドでの防音工事も検討されるのが良いかと思います。

空調に関してですが、
小さな防音室ではエアコンは取り付けられない場合がありますので注意が必要です。

仮に取り付けられたとしても、
小型の防音室では冷えすぎるため、声を出すヴォーカルでは喉に悪影響があるので気をつけたほうがよいですね。


声楽、ヴォーカル用の防音室に関しては、
練習用かレコーディング用かだけはっきりさせていれば問題ないでしょう。

どちらの場合でも、カラオケボックスなどで事足りないか、レコーディングならその時だけスタジオを借りれば済むのではないか、または部屋全体を防音工事するのか、そのあたりも考慮してしっかりと判断するのが良いですね。



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