「遮音等級」とは?
遮音等級とは、どれだけ音を遮る性能があるかを表した数値で、
- 壁がどれくらい「空気中を伝わる音」を遮断するか
- 上の階の衝撃音がどれだけ下に伝わるか
- サッシなど開口部がどれだけ音を遮断するか
以上の三つの指標によって表され、それぞれJIS規格によって等級が定められています。
遮音等級はそれぞれで単位・意味が違いますので、それぞれの等級について順にご説明します。
壁がどれくらい空気音を遮断するか(D値、またはDr値)
人の声や楽器の音などを「壁がどれくらい遮るか」を表す数値で、等級は「D値、またはDr値」で表されます。
500Hz(ヘルツ)の高さの音を何dB(デシベル)壁が減らすかで、減らしたdb数がそのまま「D値」になります。
例えば、D-40の壁では500Hz80dBの音が、壁を通すと40dBに聞こえます(80-40=40)。
集合住宅ではD-50程度が標準だとされています。
「D値」は数字が大きいほど性能が良くなります。
また、音が低い(500Hzより数字が低い)ほど遮音しにくく、音が高い(500Hzより数字が高い)ほど遮音しやすくなります。
上の階の衝撃音がどれだけ下に伝わるか(L値)
上の階で起きた振動音などがどれくらい下に伝わるかを表す数値で、等級は「L値」で表されます。
「L値」にはさらに、子供が跳びはねたり人が歩行したりした時に出る重量衝撃音である「LH値」と、食器などの軽くて固い物を落とした時に出る軽量衝撃音である「LL値」に分けられます。
騒音などの問題では重量衝撃音が原因になる事が多いので、「LH値」が重要になります。
現在一つの指標となっているのは、マンションなど集合住宅ではLH-50、LL-45程度、一戸建てではLH-55・60、LL-55・60程度のようで、最近のマンションであれば、通常生活するには問題ない程度で設計されているようです。
「L値」は数字が小さいほど性能がよくなります。
低い音ほど伝わりやすく、高い音ほど伝わりにくいので、防音という観点からすると、やはり低音の方がやっかいといえます。
サッシなど開口部がどれだけ音を遮断するか(T値)
サッシがどれくらい音を遮断するかを表し、等級は「T値」で表されます。
「D値」は数字がそのままどれくらい音を遮るか、「L値」は音を伝えるかを表しますが、「T値」は遮る量に応じて、等級なし、T1~T4に分かれます。
一般的なサッシは等級なしで、防音サッシと指定される製品はT1以上の等級のものになります。
等級は500Hz以上の高さの音を何dB遮るかで決まり、T1ならば25dB以上、T2は30dB以上、T3は35dB以上、T4は40dB以上になります。
一般的なサッシの遮音性能は15dB程度です。
なお、一重のサッシではT3程度が限界で、T4の遮音等級を得るには二重サッシが必要となります。
T値は数字が大きいほど性能がよくなります。
やはり低音の方が遮音しにくくなります。
これらの、D値、L値、T値が遮音等級です。
D値とT値は数字が大きいほど高性能で、L値は数字が小さいほど高性能なので注意しましょう。
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