ダクトの騒音がうるさいです。消音、騒音対策にはどんな方法がありますか?
工場などのダクトから騒音が漏れて困っている場合は、
サイレンサーを取り付けるのが有効な方法です。
工場内部では、大きな音を発生する様々な機械が稼働しています。
しっかりと消音装置を取り付けるなどの騒音対策を施せば、
近隣住民さんとのトラブルを未然に防ぐことができます。
また工場内部では大勢の従業員さんが働いています。
騒音対策を行えば労働環境が改善され、
従業員さんの作業効率も上がりますね。
工場をスムーズに運営するためには
ダクトから漏れる騒音などへの対策を確実に行うことが大切です。
労働安全衛生法について
工場では内部のブロアーや機械の熱処理を行うため
ダクトを設置するのが通常です。
内部における騒音は、労働安全衛生法に基づいて
85デシベル未満に抑える必要があります。
85デシベルを上回る場合は、消音措置を講じなければなりません。
ただし労働安全衛生法に基づく規制をクリアした場合でも、
ダクトを経由した場合に音が軽減されていないケースも見られます。
工場の外部に漏れた音は「騒音規制法」で規制される
工場の外部に漏れた音は労働安全衛生法ではなく、
「騒音規制法」によって基準が定められています。
敷地境界線において、工場内部の機械から生じた排気音が
騒音規制法などで定められた基準を上回る場合には、
対策を講じなければなりません。
基本的に工業地域でも外部に漏れる音は65デシベル以下
であることを求める地域が多く見られます。
ダクトの消音・騒音対策の具体的な方法
屋外の騒音対策を行うには、「周囲に防音壁を設置する」方法の他にも、
「ダクトにサイレンサーを取り付ける」方法があります。
「幅広い範囲に騒音が広がっている」場合には、「防音壁の設置」が有効です。
参考記事:工場の防音対策で「防音壁」は有効か?
「ダクト単体の音を小さくする」には「サイレンサー」を利用します。
サイレンサーを取り付けると、
75デシベルほどあった騒音が60デシベルほどになります。
敷地境界線では、さらに音量が低下します。
75デシベルは、大型の掃除機が発生する稼働音と同じレベルですね。
60デシベルは、話し声程度の音量とされています。
そのため、騒音を原因とする近隣とのトラブルを防ぐことができます。