清掃工場を運営してます。工場の防音対策を教えてください

清掃工場,防音対策

 

 

工場の防音対策に重要なのが、
まずその騒音レベルがどの程度なのかを把握することです。

 

騒音レベルに合わせた設備を導入しなければ、
せっかく導入しても効果が見込めません。

 

近隣に住む人などに協力をお願いして、
実際に稼働している状態で騒音計を用いて騒音レベルを計測するのはもちろん、
工場の屋根から音が漏れているのか、
壁からなのかといった伝搬経路なども調べる必要があります。

 

その得られたデータを基に、
施工をする前にシミュレーションソフトなどを使い、
どの防音対策が一番効果があるかを検討します。

 

 

 

清掃工場の場合

 

特に「清掃工場」の場合には、
回収してきたごみを「ごみバンカ」に投入する時などが
騒音の大きい工程であると考えられます。

 

 

まず、そのような騒音が予測される場所の壁面に
消音作用の高い材質を使うという事や、
「ごみバンカ」に投入する時のプラットフォームに
動作音の極力少ないものを選ぶなどの対策が考えられます。

 

 

外部に対する防音対策の際には、
工場の敷地を囲うように防音壁などを設置するという事が最も有効ですが、
工場の立地によってはそうした対策が難しい場合があります。

 

 

そのような時には、

工場自体の壁を厚くする
防振材など振動に対する対策をする
工場内に設置できる大きさの防音壁を配置する

などの対応をする方法もあります。

 

 

 

清掃工場で働く人への防音対策

 

また、清掃工場で働く人への防音対策という点からは、
作業工程ごとに「固体音・空気音」両面からの対策を講じることも大切です。

 

 

「固体音」の例としては
ゴミの投入の場面や汚水処理の工程で、排水管から伝わる音などがあります。

 

「空気音」は各作業工程で使用されるブザー音などが考えられ、
この2つでは根本的に対策法が違ってきます。

 

 

「固体音」対策の例としては、
作業時の振動が伝わりにくくなるように建物全体の強度を上げたり、制振材などを使用するなど、
騒音の原因となる「振動」に対する対策を講じる必要があります。

 

 

「空気音」の原因となる「空気振動に対する対策法」には、
壁面や天井の厚さ・重量を増す、極力室内の隙間を無くすなどの対策が有効です。

 

 

 


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